耳にしたことはあるがそれが何かと問われればあまりよくわからない「投資顧問」。そんな疑問を当サイトで振り払って投資顧問からのアドバイスを受けてみてはいかがですか?

AIJ投資顧問による詐欺事件の概要

AIJ投資顧問は1989年に設立された投資顧問業業者で企業・法人の企業年金基金の運用を中心に行う会社でした。
詐欺事件が発覚する直前である2011年9月末時点で124の企業年金から1984億円の資金運用を受託しており、240%の運用利回りを得ていると報告していましたが、2012年1月に証券取引等監視委員会が検査した結果では資産の大半が消失している事が明らかになり、本当に運用益を出していたのは最初の数年間だけで大半の期間は損失を繰り返して、顧客から預かった資金で配当金を支払うという自転車操業が続いていました。
そして、公表していた投資先とは別の投資会社で資産運用を行っていたことも明らかになりました。
AIJ投資顧問が巨額の損失を出したことについて、本当に運用に失敗しただけなのか、もしくは資産運用に失敗して損失を被ったように見せかけてどこか他の人や組織に資産が不正に流用されたのかについては未だ解明されていませんが、少なくとも運用成績の粉飾を行いながら顧客から資産を受諾し続けた事実により詐欺事件として立件されました。
この詐欺事件の結末は、創業者である浅川和彦元社長と他二名が詐欺罪で起訴されて懲役の実刑が下り、代表である浅川和彦には212億円の追徴金の支払いが命じられました。
詐欺事件の後もAIJ投資顧問は会社として起訴されずに社名をMARUと変更して存続していますが、事実上活動停止状態となりました。
AIJ投資顧問による詐欺事件が社会に与えた影響は大きく、この事件だけでも88万人分の年金基金が消失してしまいました。
さらに他の投資会社に対する金融庁による監視が厳しくなりました。
AIJ投資顧問の運用益の粉飾が長年発覚せずに損失が拡大した原因として、AIJ投資顧問を含め年金基金の運用会社は関係省庁の役人OBの天下り先となっており、監督官庁による監視が甘かったことが指摘されています。